HANAZONO

穂躑躅|ホツツジ

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崩れた赤土(しゃくど)の斜面に忘れ咲きの穂躑躅を見つけた。

樹皮が剥がれ落ちて白色化した枝の面白さに心が動く。
盆栽の世界ではこういう枝を「神(じん)」と呼ぶらしい。
「神」と化して枝垂れる枝先は 命が宿っており黒雲に龍がうねるかの如くである。

穂躑躅は夏に花を咲かせ 一般的にはもう実を付けている季節である。
花は綻んでいるものの 葉の青みは失せ、季節に相応しい落ち着きをそなえている。
神秘的な力強さとは裏腹に命としての脆さをはらんだ「神」の枝振りといい、
移ろふ季節の残り香が どこかしら一抹のもの哀しさを憶えさせる。









EOS-1Ds Mark III | EF85mm F1.2L II USM
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by hanazono-1 | 2015-10-13 18:18 | 躑躅|ツツジ